Windows Centralは、「Edge suddenly feels less bloated - after Microsoft retired its "creepy" AI history search feature to the company's digital graveyard|Windows Central」において、MicrosoftがEdgeに搭載した「AIによる履歴検索機能(AI-powered History search)」を取り下げたと報じた。

Windows 11では「Windows K2」構想の一環として操作体系の見直しが続けられている。Copilotの露出を縮小するなど全体の整理を進めているが、今回の判断もこの流れに沿った動きとみられている。

  • MicrosoftはEdgeに搭載していたAIによる履歴検索機能の提供を終了した。画像はEdgeの新しいタブページ 出典:Microsoft

    MicrosoftはEdgeに搭載していたAIによる履歴検索機能の提供を終了した。画像はEdgeの新しいタブページ 出典:Microsoft

AIによる履歴検索機能を廃止

「AIによる履歴検索機能(AI-powered History search)」は、同義語、フレーズ、入力ミスを許容する履歴の検索機能だ。過去にアクセスしたがタイトルやURLを忘れたWebサイトを探す際に、自然言語による検索を可能にする。

このAI機能は端末内で動作するローカルAIモデルが使用される。学習もローカルで閉じる仕組みのため、閲覧データを外部へ送信しない特徴がある。また、企業のIT管理者はポリシー設定による動作の制御が可能で、生産性の向上に利用可能とみられていた。

Microsoftは2025年8月から同機能を搭載したEdgeの段階的なロールアウトを開始。しかしながら、1年近くが経過した今になり提供の中止が明らかになった。この中止は6月25日更新の「Microsoft 365 Roadmap | Microsoft 365」によって正式に発表された。

提供終了の理由は明らかにされず

同機能は賛否が分かれていた可能性がある。Neowinによれば、挙動に違和感を覚える声が一定数あり、さらにデータをローカルで閉じると主張する同社の説明を信用できないと訴えるユーザーもいたという(参考:「Microsoft kills AI-powered history search feature in Edge - Neowin」)。

これらの声が響いたのかは定かでないが、今回MicrosoftはEdgeからAI機能の一部を取り下げる方針を決定した。なお、Windows Centralの記者は「以前よりも軽快に感じられる」と述べており、負荷の増大が取り下げの理由になった可能性もある。

AI機能の整理が進むMicrosoft

AIによる履歴検索は自然言語で履歴を探せるという先進的な機能だったが、約1年で提供終了となった。Microsoftは近年、WindowsやEdgeへAI機能を積極的に追加する一方で、利用状況やユーザーの反応を踏まえた見直しも進めている。今回の判断も、AI機能を増やすだけでなく、必要性を見極めながら整理する姿勢を示す事例と言えそうだ。