この半導体ニュースのまとめ

・Infineon Technologiesが、ams OSRAMの非光学アナログ/ミクスドシグナルセンサ事業の買収を完了
・取得事業は2026年(暦年)で約2億3000万ユーロの売上高を見込み、完了時点からEPSに寄与する見通し
・約230名の従業員がインフィニオンに加わり、センサ、RF、医療用イメージング、センサインタフェース事業を強化する

ams OSRAMの非光学センサ事業買収を完了

Infineon Technologies(インフィニオン)は、ams OSRAMから非光学アナログ/ミクスドシグナルセンサポートフォリオの買収を完了したと発表した。この取引は2026年2月に発表されていたもので、必要なすべての規制当局の承認を取得し、今回、買収完了に至った。

インフィニオンは今回の買収について、産業および車載用途向けセンサ分野におけるリーダーとしての地位の強化につながるとするほか、補完的なポートフォリオを取り込むことで、医療用途における製品群も拡充するとしている。

取得した事業は、取引完了時点から1株当たり利益(EPS)に寄与する見通しで、将来的な相乗効果によるさらなる価値創出も見込む。

取得事業の2026年売上高見込みは約2億3000万ユーロ

取得した事業の売上高についてインフィニオンでは、2026年を通じて約2億3000万ユーロと見込んでおり、今回取得したポートフォリオについて、同社の収益性の高い成長に貢献するものと説明している。

同社のエッジ システムズ事業部プレジデントであるステファン ジザラ氏は、今回の買収について、インフィニオンのセンサおよび無線周波数(RF)ビジネスの成長戦略を理想的な形で支えるものだとコメントしている。

また、ams OSRAMのセンサポートフォリオと、インフィニオンのウェハ技術およびミクスドシグナルの知的財産を組み合わせることで、顧客に向けた高度で革新的な新製品の開発が可能になるともしている。

エッジシステムズ事業部でセンサ、RF事業に統合

今回取得したポートフォリオは、新設されたエッジ システムズ(ES)事業部に統合される。同事業部では、センサ、コンピューティング、コネクティビティ、セキュリティを統合し、エッジでのシステムレベルソリューションを提供することを目指している。

今回取得したチームおよび資産は、ES内の既存のセンサおよびRF事業に統合される。エッジ領域では、センサで物理世界の情報を取得し、コンピューティングやコネクティビティ、セキュリティと組み合わせて価値を提供するシステム提案力が重要になっており、今回の買収はそうした方向性を強めるものとなる。

車載・産業・医療向けのセンシング技術を強化

取得したポジショニングおよび温度センサ事業は、同社の高精度な位置、容量、温度センシング技術を強化するものとなる。用途としては、車載、産業、コンシューマ、医療分野が想定されており、車両におけるシャーシ位置検出やハンズオン検知、ロボティクス向け角度および位置センシング、血糖値モニタリングなどが含まれる。

また、取得したミクスドシグナル製品事業には、CTやデジタルX線向け製品、および医療用センサインタフェースASICなど医療用イメージングおよびセンサインタフェース分野の先進製品が含まれており、これらもインフィニオンの医療向け製品ポートフォリオに追加されることになるという。

約230名が加わり、3拠点を新たに獲得

なお、今回の取引完了に伴い、研究開発(R&D)およびビジネスマネジメントにおける専門性を有する約230名のams OSRAM従業員がインフィニオンに加わることとなったという。

併せて、ams OSRAMが有していたスペインのバレンシア、スイスのラッパースヴィル、インドのハイデラバードの3拠点も獲得したとする。

センサやミクスドシグナル製品は、車載、産業、医療、エッジAIなど幅広い用途で重要性を増していることから、今回の買収は、インフィニオンがパワーシステムおよびIoT領域での成長を加速するものとなるといえる。