Windows Centralは8月12日(現地時間)、「New research shows Windows 11 keeps undermining basic browser choice with harmful design tactics|Windows Central」において、Windows 11の既定ブラウザの設定が依然として困難な設計パターンを採用していると報じた。
これはWindowsデバイスにおけるWebブラウザの正当な競争促進を目指す団体「Browser Choice Alliance(以下、BCA)」が実施した調査結果を伝える内容だ。この調査では米国内の成人2000人を対象とし、Webブラウザに関する経験や好み、Windows 11のWebブラウザ選択の容易さなどを尋ねる質問が行われた。
- BCAの発表:Survey Finds Browser Choice on Windows Undermines User Expectations - Browser Choice Alliance
既定ブラウザ変更で72%が問題、「Edgeを好む」は19%
BCAはGoogle Chrome、Midori、Opera、Vivaldi、BrowserWorks、WaveboxなどのWebブラウザベンダーをメンバーとする連合体だ。Windowsにおけるブラウザ選択のあり方に問題意識を持ち、ユーザー自身によるWebブラウザの選択権を守ることを目的としている。今回の調査も、こうした立場から実施されたものである点には留意する必要がある。
今回の調査からは、Windows 11におけるブラウザ選択をめぐるユーザーの意識や、実際に経験した問題が浮かび上がった。ブラウザの選択については、80%以上が自分でブラウザを選び、「ワンクリック」で設定できることを望んでいた。また、Edgeを既定ブラウザに設定している回答者は26%だった一方、「Edgeを好む」と回答した人は19%にとどまった。
WindowsにおけるWebブラウザ設定の難易度を尋ねる質問では、過去2年以内に既定ブラウザー設定の変更を試みた回答者の72%が何かしらの問題を経験したと回答。問題としては、Edgeの利用を推奨する表示が現れるほか、Edgeを既定にしていないにもかかわらず、一部のリンクがEdgeで開くといった事例が挙げられている。
世代別では、65歳以上の44%が既定ブラウザの変更を「複雑」と回答したのに対し、18~44歳では15%だった。また、65歳以上の61%が、既定ブラウザを設定・維持することに自信がないと答えた。
設定を変えてもEdgeが開く、Windows 11に残るブラウザ選択の問題
Windows 11ではその登場時から既定ブラウザの変更を複雑にする仕組みが導入され、ファイルタイプごとにアプリを変更する必要があった。その後、設定は改善されたものの、Edgeを完全に使用しない設定は依然として困難だとWindows Centralの記者は指摘する。
また、Microsoftはウィジェットなど、一部のシステム要素において既定ブラウザの設定に関係なくEdgeで開く設計を採用している。同社は、一部のシステム要素をEdgeで開くのは一貫した利用体験を確保するためだと説明している。一方、Windows Centralは、ユーザーが別のブラウザを既定に設定していてもEdgeが使われる現在の仕組みに疑問を呈している。
