Windows Latestは5月28日(現地時間)、「What actually happens to your CPU when Windows 11's Low Latency Profile is working」において、Windows 11の新機能「低遅延プロファイル」が実際に動作しているか確認する手順を公開した。
Windows 11の「低遅延プロファイル」とは
低遅延プロファイルは、スタートメニューやWindows検索、アクションセンターなどの応答速度を高める機能だ。これらの操作に合わせてCPU周波数を瞬間的に引き上げる仕組みを採用している。主な対象はスタートメニューやWindows検索などのシェル操作だ。
2026年5月のオプション更新プログラム「KB5089573」における新機能として展開されている(関連記事:Windows 11の“もたつき改善”機能、プレビュー更新で提供開始 | TECH+(テックプラス))。
Microsoftはこの機能について、KB5089573のリリースノートで「一般的なパフォーマンスの改善」として扱い、「アプリの起動と、スタート メニュー、検索、アクション センターなどのコア シェル エクスペリエンスが高速化されます。」とだけ説明している。つまり、個別に低遅延プロファイルに関する通知は行っておらず、設定アプリにも明示的に有効/無効を切り替えるスイッチは存在しない。
そのため、たとえ低遅延プロファイルが有効になっていたとしても、一般的な方法でユーザーがそのことを知るのは難しいという。
低遅延プロファイルを試すには
そもそも、KB5089573はオプションの更新プログラムであるため、手動でインストールしない限りは低遅延プロファイルも利用できない。正式リリースは2026年6月の月例更新プログラムを待つ必要がある。
さらに、この機能は段階的な展開ポリシーの対象になっており、更新プログラムを適用したとしても、すべてのユーザーが同時に利用できるようになるわけではない。段階的に展開されているため、更新プログラムを適用しても利用できない場合がある。
ただし、サードパーティ製ツールを使えば、この制限を回避して隠し機能を強制的に有効化できる。Windowsの隠し機能を有効化するツールとして知られるのはViVeToolだ。低遅延プロファイルの機能IDは「58989092」で、ViVeToolを使ってこのIDを有効化すればよい。
「HWiNFO」で動作を確認する
低遅延プロファイルを有効化しても、タスクマネージャーのCPU使用率では周波数の瞬発的な上昇は確認できない可能性があるという。これはタスクマネージャーではマイクロ秒単位の短い周波数スパイクを捉えられないためだ。そこでWindows Latestでは、低遅延プロファイルの動作の確認方法として、サードパーティー製のハードウェア監視ツール「HWiNFO」を利用する手順を紹介している。
HWiNFOを起動してモニタリングウィンドウを常時表示した状態で、スタートメニューを開いたり検索バーをクリックしたりすると、低遅延プロファイルが有効な環境では各操作に連動して明確なCPU周波数の跳ね上がりが確認できるという。
ただし、効果の現れ方はPCスペックによって異なる点に注意が必要だ。Windows Latestのテストでは、低スペックの仮想マシンではOutlook起動時にCPU使用率が94%へ急上昇するなどの顕著な変化を確認できたという。一方で高性能なPCでは、絶対的な速度の向上よりも、スタートメニューの描画が滑らかになるなどの感覚的な違いとして効果が現れたとのこと。
この違いについてWindows Latestは、高性能なPCでは処理性能そのものよりも、スタートメニューの表示やアニメーションの滑らかさとして効果が現れやすいためだと説明している。
