Windows Centralは5月20日(現地時間)、「Windows 11's new "Haptic Signals" feature is a quality of life upgrade I didn't realize the OS needed until I tried it|Windows Central」において、Windows 11に搭載された触覚フィードバック(ハプティックシグナル)の利便性を解説した。

触覚フィードバックはトラックパッドなどの入力デバイスの操作に対して、振動などの物理的な感覚によってレスポンス(操作感)を返す技術だ。Microsoftは4月30日、Windows 11向けのプレビュー更新プログラム「KB5083631」より正式リリースを開始。5月12日のセキュリティ更新プログラム「KB5089549」で、すべてのユーザーに向けて段階的な配信を開始している。

  •  Windows 11に導入された触覚フィードバックは、振動によって操作感を向上させる新機能だ 出典:Microsoft

    Windows 11に導入された触覚フィードバックは、振動によって操作感を向上させる新機能だ 出典:Microsoft

まず必要なのは“対応デバイス”

触覚フィードバックの利用には対応デバイスが必要となる。Windows Centralの記者が指摘するように、現在の対応デバイスはトラックパッド、マウス、ペンのハイエンドモデルの一部に限られる。

Microsoftは対応デバイスの具体例として、Surfaceスリムペン2、ASUS Pen 3.0、MSI Pen 2を挙げている。記者の調査によると、Surface Laptop 8およびLogitech MX Master 4もファームウェアアップデートによって対応可能とのこと。

機能の設定は、設定アプリの「Bluetoothとデバイス」→「マウス」、「タッチパッド」、「ペン」のいずれかをクリック→「ハプティックシグナル」から調整できる。

「操作感が向上」 一方で過剰な振動は削除

記者は「実に素晴らしい」と率直な感想を述べている。PowerPointのオブジェクト配置、ウィンドウのスナップやサイズ変更など、対象となる操作は特定のアクションに限定されているが、それでもWindows 11の操作感が向上するという。

一方で、Microsoftはすべての操作に振動を追加しているわけではない。記者によると、開発段階では「閉じる」ボタンにも触覚フィードバックが存在したが、後に削除されたという。

Windowsのデザイン責任者Marcus Ash氏は、ユーザーに煩わしさを与える可能性があったため削除したと説明している。

同氏はXへの投稿で、「ウィンドウのレイアウト、ドラッグ&ドロップ、配置調整など、ハプティックが意図を明確に補強できる価値の高い操作に限定して導入している」と説明しており、Microsoftが“どこで振動させるべきか”を慎重に見極めながら機能を拡張していることがうかがえる。

記者もこの決定に賛成意見を伝えており、閉じるボタンの振動は過剰演出だったようだ。ただ、この感想はユーザーごとに異なる可能性が高く、全ユーザーが納得する設定を作り上げることは難しそうだ。

普及のカギは“細かな調整機能”

Windowsで触覚フィードバックを普及させるカギは、より細かな設定をユーザーに提供できるか否かの可能性がある。記者は「カテゴリーごとの有効/無効の切り替えが欲しい」と述べ、同じ操作でまとめるのではなく、ウィンドウオブジェクトごとに調整したいと要望を伝えている。

Microsoftはユーザーフィードバックを得ながら慎重に機能を調整する方針を表明している。同じ意見が多い場合は採用の可能性があり、対応デバイスを所有しているユーザーはフィードバックHubやXへの投稿で希望を伝えることができる。