Neowinは4月27日(米国時間)、「Microsoft quietly improved Windows 11 25H2, 24H2 Modern Standby - Neowin」において、Windows 11に標準搭載されたスリープモードの1つ「モダンスタンバイ」のデフォルト設定が変更されたと伝えた。

Microsoft公式のサポート記事を閲覧中に新たに掲載されたモダンスタンバイの記述を確認したとして、デフォルト設定の変更一覧を掲載している。このサポート記事の最終更新日は2025年7月31日と新しくはないが、積極的な情報公開を行っていないこともあり、気がついていないユーザーは多いとみられる。

  • Windows 11のスリープ設定変更により、バッテリー消費に影響する可能性がある Photo:PIXTA

    Windows 11のスリープ設定変更により、バッテリー消費に影響する可能性がある Photo:PIXTA

何が変更された?新しいデフォルト設定の内容

Neowinは新たに発見した公式サポート記事として「Power settings in Windows 11 - Microsoft Support」を紹介している。この記事の末尾に「既定のスクリーンおよびスリープ設定を調整しました」との記述があり、変更前および変更後の既定設定の一覧が掲載されている。

モダンスタンバイにおけるデフォルト設定の一覧は次のとおり。

モダンスタンバイデバイスのスクリーンおよびスリープ設定 従来の設定(単位は分) 変更後の設定(単位は分)
バッテリー消費状態に移行後、スクリーンをオフにするまで 4 3
電源接続後、スクリーンをオフにするまで 10 5
バッテリー消費状態に移行後、デバイスをスリープするまで 4 3
電源接続後、デバイスをスリープするまで 10 5

なお、次のS3モードにおけるデフォルト設定の一覧も掲載されている。

S3デバイスのスクリーンおよびスリープ設定 従来の設定(単位は分) 変更後の設定(単位は分)
バッテリー消費状態に移行後、スクリーンをオフにするまで 5 3
電源接続後、スクリーンをオフにするまで 10 5
バッテリー消費状態に移行後、デバイスをスリープするまで 15 10
電源接続後、デバイスをスリープするまで 30 15

なぜ問題視されていたのか モダンスタンバイの課題

モダンスタンバイは起動が従来のS3モードよりも2倍以上高速とされる一方、予期しないシステムの起動を伴うことがある。そのためバッテリー消費は他のスリープモードよりも大きく、気がついたら電源が切れていたといった問題を引き起こすことがある。

この問題は実装当時(Windows 8以降)から現在に至るまで指摘されており、ユーザーに敬遠される存在となってきた。結果として、モダンスタンバイは積極的に無効化される機能の1つとして扱われるケースも少なくない。

ただし、この問題については修正されたとの報告もある。Windows Latestは所有しているデバイスにおいて問題が修正されていたと述べ、Windows 11バージョン24H2以降では実用可能としている。しかしながら、修正を否定する意見もあり、実際のところは定かではない。

モダンスタンバイとは何か?何ができる?

モダンスタンバイはACPI電源管理モードにおける「S0低電力アイドル状態」に対応したWindowsのスリープモードだ。スマートフォンを意識した電源管理モデルとされ、バッテリー消費を抑えながら情報収集やイベント駆動を可能にする。

具体的には、任意のイベントでシステムを起動し、バックグラウンド処理を実行することで、常時接続に近い動作を実現する。

使うべき?無効化すべき?利用時の注意点

モダンスタンバイはユーザーエクスペリエンスの向上を目的とした機能であり、増加するバッテリー消費が許容範囲に収まる場合は活用が推奨される。

新しいモバイルデバイスの所有者は無条件に無効化するのではなく、まず動作を確認した上で判断することが望ましい。問題がなければそのまま使用し、バッテリー消費が早いなどの問題がある場合は、S3モードや休止状態を利用するなどの回避策を講じるとよい。

電源管理の設定は、設定アプリの「システム」→「電源」、またはコントロールパネルの「電源オプション」から変更できる。