Neowinは4月13日(現地時間)、「Office LTSC 2021 support is ending, and Microsoft wants you to migrate to the cloud」において、Microsoft Officeの買い切り版である「Office LTSC 2021」のサポート終了が迫っており、Microsoftが顧客に対して移行先として「Microsoft 365」を推奨する通知を行ったと報じた。

同社が定める公式のサポート期限は2026年10月13日で、この日を過ぎると、WordやExcel、PowerPointといったアプリへのセキュリティ更新プログラムの配布が完全に停止する。

  • Office LTSC 2021は2026年10月13日にサポートが終了する 出典:Microsoft

    Office LTSC 2021は2026年10月13日にサポートが終了する 出典:Microsoft

Office LTSC 2021のサポート期限はいつまで?

Microsoftが定める公式サポート期間はこの日までとなっており、期限を過ぎるとWordやExcel、PowerPointなどのアプリに対するセキュリティ更新プログラムの提供が完全に停止する。

なお、サポート終了後もアプリケーション自体は引き続き利用できるが、新たな脆弱性が発見されても修正は行われないため、企業利用においては注意が必要である。

なぜMicrosoftはクラウド移行を推奨?Office LTSC 2021の移行先プランは何か

近年、Microsoftは同社のオフィススイート「Office」について、サブスクリプション版のクラウドサービスである「Microsoft 365(旧Office 365)」の使用を強く推進しているが、依然として買い切り版を使いたい企業向けに永続ライセンスの「Office LTSC」を販売している。そのうちの1つである「Office LTSC 2021」のサポートが、今年10月13日に終了する。

Neowinによると、同社はこのサポート終了についてあらためて顧客に通知した上で、最適な移行先として「Microsoft 365」への移行を提案したという。移行先のプランは企業の規模によって異なる。300ユーザー未満の中小企業向けには、次のいずれかのプランが有効な選択肢だという。

  • Microsoft 365 Business Premium
  • Microsoft 365 Business Standard
  • Microsoft 365 Apps for business

300ユーザー以上の大企業向けには、次のプランが提案されている。

  • Microsoft 365 E3
  • Office 365 E3
  • Microsoft 365 Apps for enterprise

オンプレ版を使い続けたい場合どうする?Office LTSC 2024は選択肢になるか

クラウド版ではなく、引き続きオンプレミス版のOfficeを使い続けたい企業向けには、後継版である「Office LTSC 2024」への移行を推奨する。工場の制御端末や医療機器向けの端末など、インターネットから遮断された特殊な環境向けには、これが有効な選択肢となる。

ただし、MicrosoftはLTSC版をクラウドへ移行できない特定の状況に向けた補助的な手段と位置付けているので、移行先の選択は慎重に行う必要がある。Office LTSC 2024のサポート期限は2029年10月9日までとなっている。

Office LTSC 2021を使い続けるとどうなる?サポート終了後のリスク

サポートが終了してもアプリケーションそのものは引き続き動作するが、セキュリティ更新を含むすべてのアップデートが提供されなくなるため、そのまま使い続けることは企業にとって大きなリスクとなる。新しく脆弱性が発見されたとしても修正ができないので、外部からの攻撃や情報流出に対して無防備になるからだ。

また、動作の不具合に対する修正や技術的な窓口対応も受けられなくなるので、業務に支障が出る可能性もある。該当する製品を使っている場合、早急に対策を講じることをお勧めする。