NECは5月29日、病院経営の課題分析、改善策の実行、成果の可視化を循環させ、経営の改善と高度化を実現するサービスを体系化した「病院経営DXサービス群」の提供を開始すると発表した。
具体的なサービスとして、電子カルテシステムや医療事務システムなどから得られるデータを活用し、病院の経営改善を伴走支援する「MegaOak コマンドセンター」を同日より提供する。価格は2千万円から(税別)で、2030年度末までに累計50億円の売上を目指す。
新サービス「MegaOak コマンドセンター」の概要
新サービス「MegaOak コマンドセンター」では、長年の電子カルテ事業などで培ってきた医療情報システムの構築・運用ノウハウや医療業務の知識を持つNECの担当者が伴走し、経営・業務の現状把握、課題の明確化とロジックツリーによる構造化、改善策の提案、効果測定を継続的に行う。
病床稼働率や病棟負荷状況、入院患者状況などをダッシュボード上で可視化し、一元管理することが可能だ。
具体的には、入院調整業務において、病床の空き状況だけでなく、電子カルテ上では把握できない看護師の負荷状況も参照したうえで受け入れ調整が可能になるという。
また退院調整業務にAIを活用し、患者と病院の双方にとって最適なタイミングを判断して退院推奨度を表示する機能も備える。
これらにより、入院から退院までの流れを整え、滞留のない病床運営を実現し、医療従事者の働き方改革と病院経営の改善に貢献するとしている。
病院経営DXサービス群
病院経営DXサービス群には、外来患者数や手術・病床の状況など各種データを可視化する「診療状況照会クラウドサービス」(2024年6月より提供中)も含まれる。視覚的に傾向や推移、過去との比較ができるため、経営課題を掘り下げて分析できるという。
加えて2026年度中には、AIが経営指標データから経営動向を分析し、経営課題と改善案を提示する「AI経営分析・意思決定支援サービス(仮称)」も提供予定だ。同サービスではAnthropicのClaudeを含む生成AI技術の実装を予定しており、現在技術検証中だとしている。
なお、今回提供を開始する新サービスと2026年度中に提供開始予定の生成AIを活用したサービスは、麻生および麻生情報システムとの共創活動により開発・検証を行っているとのことだ。
NECは、これらのサービスを価値創造モデル「BluStellar」のもとで展開し、病院への提供価値の最大化に取り組むとしている。

