米国Salesforceは10月13日(現地時間)、人間とAIエージェントが信頼性の高い単一のシステムで連携するために設計されたプラットフォーム「Agentforce 360」の提供開始を発表した。

4つのメジャーリリースを通じて進化してきたAgentforce

同社は2024年10月、最初のエンタープライズAIエージェントプラットフォームとして、「Agentforce」の提供を開始。その後、「Agentforce 2」「Agentforce 2dx」「Agentforce 3」とバージョンアップを重ね、最終形として、今回「「Agentforce 360」が発表された。

同製品はCRMの枠を超えてSalesforceを変革するものであり、AIエージェントが顧客にサービスを提供するだけでなく、従業員の能力強化、業務の効率化、そして他のAIエージェントとの連携を実現するものだという。

「Agentforce 360」の概要

「Agentforce 360」は、「Agentforce 360 Platform」「Data 360」「Customer 360アプリ」「Slack」を統合している。

Agentforce 360 PlatformはAIエージェントを支える基盤で、新たに会話型ビルダー、制御性と精度を高めるハイブリッド推論、音声機能を搭載した。Data 360は統合データレイヤーで、すべてのAIエージェントにコンテキスト(文脈)を提供する。

  • 「Agentforce 360 Platform」の画面イメージ

    「Agentforce 360 Platform」の画面イメージ

同社はAgentforce 360を活用し、営業、IT、サポート(英語)部門における日常業務を処理することで、従業員が戦略立案や創造性、顧客との関係構築に注力することが可能となっているという。