Neowinは10月4日(米国時間)、「5 hidden features in Windows you probably didn't know about - Neowin」において、Windows 11の隠れた5つの便利機能を紹介した。

通常の利用では出会うことのないWindows 11の機能

Neowinが提示している、通常の利用では出会うことのないWindows 11の便利な機能は次のとおり。

クリックロック(ClickLock)

クリックロックはマウスボタンの持続クリックを再現する機能。クリックし続ける動作をシステムが代替し、指への負担を和らげることができる。

設定はコントロールパネルの「マウス」から行う。「クリックロックをオンにする」をチェックし、設定ボタンからトリガーとなるクリック時間を指定する。ユーザーが一定時間クリックを続けるとクリックロックが開始され、ボタンを離したあともクリック状態が継続するようになる。クリックをやめたい場合は目標位置にマウスカーソルを移動してから再度クリックする。

  • クリックロックの設定画面

    クリックロックの設定画面

スクリーンセーバー

スクリーンセーバーは動き続ける画面表示によってディスプレーの焼き付き現象を防止する機能だ。CRTディスプレー全盛期など、焼き付きが問題となっていた時期に頻繁に利用された。LCDディスプレーの登場などにより、いつしか設定を見かけることもなくなったが、Windows 11にもその機能は残されている。

スクリーンセーバーの設定画面は設定アプリ→「個人用設定」→「ロック画面」の関連設定→「スクリーンセーバー」から呼び出すことができる。

  • スクリーンセーバーの設定画面

    スクリーンセーバーの設定画面

神モードフォルダー

神モードフォルダーという名称は俗称で、各種設定やWindowsツールなどのユーティリティーをまとめたコレクションフォルダーのことを指す。エクスプローラーから表示することができ、Windowsツール、BitLocker、Windows Defenderファイアウォールなど、さまざまな設定やツールに簡単にアクセスすることができる。

神モードフォルダーを作成するには、任意の場所に新しいフォルダーを作成し、その名称を「GodMode.{ED7BA470-8E54-465E-825C-99712043E01C}」に変更する。名前のないコントロールパネルアイコンに切り替わり、アイコンを開くとユーティリティーの一覧が表示される。

  • 神モードフォルダーの表示例

    神モードフォルダーの表示例

バッテリーレポート

Windows 11にはバッテリーの充電サイクル、バッテリー容量などの情報を出力する機能がある。UIは提供されておらず、コマンドを入力することでHTML形式での出力が可能だ。

バッテリーレポートを出力するには、管理者権限のコマンドプロンプトを開き、「powercfg /batteryreport」を実行する。保存先ファイル名が表示されるので、ファイルを開くとデフォルトWebブラウザでレポートを表示することができる。

ファイル履歴

ファイル履歴はWindows標準のバックアップソリューションの1つ。特定のフォルダのバックアップを自動で作成し、必要に応じて過去のある時点におけるファイルの復元を可能にする。システム設定やアプリのバックアップは対象外となる。

設定はコントロールパネルの「ファイル履歴」から行う。手順は公式マニュアルの「Backup and restore with File History - Microsoft Support」が詳しい。デフォルト設定からフォルダを除外することや、任意のフォルダを追加することもできる。

フォルダを追加するには、対象フォルダを右クリック→「その他のオプションを確認」→「ライブラリに追加」をクリックして、既存のライブラリを選択するか「新しいライブラリに追加」をクリックする。

この「ライブラリ」はユーザーコンテンツ用の仮想コンテナで、「ドキュメント」や「ピクチャ」などと同様にエクスプローラーの「ライブラリ」内に表示され、自動的にファイル履歴の対象に含まれる仕様となっている。

今回はWindows 11の隠れた便利機能を5つ紹介した。いずれも有効に活用したい機能だが、適切なユーザーインタフェースが用意されておらず、知る人ぞ知る機能となっている。Windowsにはこれら機能のように隠れた機能が複数存在しており、機会があれば今後も随時紹介していきたい。