MicrosoftがOSSで提供しているCLI(コマンドラインインターフェース)エディターの「Microsoft Edit」が先月末にv2.0.0を公開している。2025年5月にGitHubにOSSで公開されて以来、約1年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。

v2.0.0のインストール

バイナリはGitHubの公式ページからダウンロードできる。wingetからインストールするには、

winget install Microsoft.Edit

でインストール可能だ。

  • winget install Microsoft.EditでV2.0.0をインストール

    winget install Microsoft.EditでV2.0.0をインストール

既にインストール済みの環境の場合は共存するので、"edit"コマンドをv2.0で使えない場合には、PowerShellのPROFILEにeditコマンドを関数で追加する。まずはGet-Command edit -ALLでeditコマンドを確認し、v2.0のパスをコピーする。

Get-Command edit -ALL
  • Get-Command edit -ALLでeditのPATHを確認する

    Get-Command edit -ALLでeditのPATHを確認する

notepad $PROFILE

でPowerShellのプロファイルを開き、以下のように実行演算子の&と引数を取れるように@argsを加えてedit関数にしておけば、v2.0.0をeditで呼び出せる。

function edit {
    & "V2.0.0のパス" @args
}
  • プロファイルにv2.0.0のeditを追加したところ

    プロファイルにv2.0.0のeditを追加したところ

editの引数でテキストファイルを指定すると、設定したPROFILEの関数でv2.0.0で開くことができる。

  • editでデスクトップにおいてあるテキストファイルを指定

    editでデスクトップにおいてあるテキストファイルを指定

  • 無事v2.0.0で開くことができた

    無事v2.0.0で開くことができた

v2.0.0に搭載された軽量・高速な構文ハイライトやファイルピッカー

軽量・高速な構文ハイライトが標準搭載

v2.0.0には軽量/高速化された構文ハイライト(Syntax Highlighting)が搭載されており、プログラミング言語などの構文に対応していることをリリースノートで言及している。左下のメニューでは対応言語が表示されており、これをクリックすると対応言語モードの一覧が見れるが、JavaScriptやMarkdownなどよく使われる言語、開発者によく使われるDiffやgitなどの構文やXML/JSON/YAMLなどのデータ形式が一覧にある。

  • 一覧表示された対応モード

    一覧表示された対応モード

  • Pythonのコードをeditで開いたところ

    Pythonのコードをeditで開いたところ

  • PowerShellスクリプトのps1ファイルをeditで開いたところ

    PowerShellスクリプトのps1ファイルをeditで開いたところ

リリースノートによると、LSHコンパイラ(GitHub)により実装されたシンタックスハイライト機能は軽量・高速性を特長としており、約40KBと小さく100MB/秒という速度で構文のハイライトを実施するそうだ。随時、対応言語を増やしていくことを述べている。

超便利なファイルピッカー機能

抜群に便利だと思ったのが、ファイルピッカー機能。CLIとして使うEditではPowerShellで目的のディレクトリ/フォルダに移動して、lsなどのファイル一覧を表示して確認してから「edit ファイル名」で開く必要があったが、ファイルピッカー機能では

edit .

でEnterすると、以下のように一覧が表示されるので、そのまま矢印キーなどで目的のファイルを選択し、Enterで開くことが可能だ。

  • 縦に一覧で見やすく表示されるファイルやフォルダ。目的のファイルを選択し、

    縦に一覧で見やすく表示されるファイルやフォルダ。目的のファイルを選択し、

  • とハイライトされたファイルがEditで開ける

    とハイライトされたファイルがEditで開ける

ほかにも面白い機能が標準搭載されている。Alt+上/下キーを押すと行がそのまま移動、複数行の選択状態でTab(一括インデントと)Shift+Tab(インデントの一括解除)などコードを扱う場合に役立ちそうな効率的なショートカットキーが備わっている。

  • 選択行をそのままAlt+上/下キーすると

    選択行をそのままAlt+上/下キーすると

  • 自由に移動できる。行ははじめから選択状態なので、キー操作はAlt+上/下だけ。コピー&ペーストしなくてよいのでかなり楽になる

    自由に移動できる。行ははじめから選択状態なので、キー操作はAlt+上/下だけ。コピー&ペーストしなくてよいのでかなり楽になる

  • インデントも複数行を選択し、Shift+Tabで解除

    インデントも複数行を選択し、Shift+Tabで解除

  • Tabで一同に追加できる

    Tabで一同に追加できる

Linux環境では豊富なCLIエディターだが、Windows環境のPowerShellなどでのファイル操作を一段と扱いやすくしてくれるMicrosoft Edit。現在、段階的なWindows 11への標準搭載を実施している。