Windows Latestは6月9日(現地時間)、「Windows 11 now lets you reduce image size without resizing using Paint or Photos app」において、Windows 11で画像の解像度を変えずにファイルサイズを縮小できるようになったと伝えた。この新しい機能は共有ウィンドウに実装されたもので、ペイントアプリやフォトアプリを使わなくても、画像のファイルサイズだけを減らすことができる。

共有ウィンドウで画像サイズの圧縮が可能に

Windows 11の標準機能で画像ファイルのサイズを小さくしたい場合、ペイントアプリやフォトアプリのサイズ変更ツールを使うのが一般的だ。ただし、この場合は画像の解像度も変更される。しかし画像の品質を気にしなくてもよい場合は、解像度を維持しながらファイルサイズだけ小さくしたいケースもある。

これがWindows 11の新しい共有ウィンドウで可能になる。Windows Insiderプログラム向けに展開されている新しい共有パネルには、画像の共有時に品質を選べるようになっている。品質は、元の設定を維持するほかに、「低」、「中」、「高」をいずれを選択できる。

  • 画像の共有時にファイルサイズを変更できる

    画像の共有時にファイルサイズを変更できる

約1MBだったファイルサイズが147KBまで圧縮

Windows Latestでは、3840×2160ピクセルの壁紙画像に対してそれぞれの圧縮レベルを試し、オリジナルでは約1MBだったファイルサイズは「低」で147KB、「中」で165KB、「高」で183KBになったという。この圧縮は、解像度の変更ではなく、JPEGエンコードの品質を下げることで実現している。したがって、圧縮によって画像の品質は低下して細部が荒く見える可能性がある。

共有ウィンドウに実装されていることから明らかなように、この機能は画像送信時の通信量の削減を目的としたものだ。しかし、簡単な操作でファイルサイズを5分の1以下に縮小できるのであれば、画像保存やストレージ節約といった場面でも積極的に活用できる。

共有ウィンドウはトリミングやフィルター処理も可能

なお、Windows 11の共有ウィンドウは、画像のトリミングや回転、フィルター処理といった簡易な編集を行う機能も備えている。これは2025年5月15日にRelease PreviewチャネルにリリースされたInsider Build 22631.5409以降で利用できる。

共有ウィンドウの画像サイズの変更は、本稿執筆時点ではまだプレビュー段階だが、近い将来一般ユーザーにも提供される予定になっている。