Windows Latestは5月15日(現地時間)、「Microsoft is killing bad drivers in Windows Update, admits Windows 11 PCs have been breaking for years」において、Windows Updateのドライバーカタログの品質を抜本的に改善する「Driver Quality Initiative(DQI)」を発表したことを伝えた。

この取り組みは、古くて質の低いドライバーをカタログから削除し、ハードウェアの不具合やブルースクリーンエラーの原因を排除するというもの。ソフトウェア部品表(SBOM)の整備や「ドライバーシンボル」による障害解析の高速化も盛り込んでいる。

Windows UpdateでPC不調が起きる理由

Windows Updateのドライバーカタログは、OEM各社や独立系ハードウェアベンダーが登録した数万のドライバーファミリーを収録した集中管理型リポジトリーである。ユーザーが新しいデバイスを接続したり、Windows Updateを実行したタイミングで、Windowsはこのカタログを参照して必要なドライバーを自動的に取得・適用する仕組みになっている。

しかし、このカタログは長年にわたって厳格な品質管理が行われておらず、廃止済みのドライバーや低品質なドライバーが混在し続けてきた。Windows Updateでは、ユーザーが意図しないうちにドライバーを古いバージョンに置き換えてしまうようなことが度々発生する。これはドライバーカタログが適切に管理されていないことに起因する問題だとMicrosoftは説明している。

問題のあるドライバーが配信された場合、システムの不安定化やパフォーマンス低下、ハードウェアの誤動作、ブルースクリーンなどを引き起こす可能性がある。

古い低品質ドライバーを整理へ

この問題を解消するために、DQIでは「ライフサイクル」を新たな柱として追加した。Microsoftによると、この「ライフサイクル」には、古いドライバーや低品質なドライバーの廃止を含むWindows Updateカタログの健全性向上が含まれているという。

問題のあるファイルが削除されれば、不要なドライバーが自動的に配信されることがなくなり、システムの不安定化やドライバーの競合、パフォーマンス低下などといった問題を未然に防ぐことができる。

  • DQIの4つの柱 出典:Microsoft

    DQIの4つの柱 出典:Microsoft

SBOMやドライバーシンボルで解析高速化

さらに、より迅速なパッチの適用に向けて、SBOMの整合性を向上させ、ドライバーシンボルによる迅速な問題分析を可能にする取り組みも行う。これによって、ハードウェアベンダーは問題のあるドライバーがリリースされた場合でも、障害箇所を素早く特定して修正プログラムを配布できるようになる。

これらの施策によって、ドライバーカタログを監視体制の整ったリポジトリへと生まれ変わらせるのがDQIだ。これは、Microsoftが進めているWindowsの品質改善に向けた取り組みの一環に位置づけられる。

ドライバーカタログの刷新が予定通りに実施されれば、Windows Updateのドライバー更新でPCが不具合を起こすという長年の問題に終止符が打たれるかもしれない。