ツールが増加する昨今、どうしても運用がおざなりになりがちになる。タスクに組み込まれながらアカウントがなかったり、タスクを処理するためのが文書がなかったりとかみ合わないケースも増加する。たいていの場合は、口頭伝達による行き違いであるため後に修正されるが、初期伝達と修正までの時間ラグ生じ、不安定な状態を作ってしまう。プロトコルの無い重要伝達が動的なストリーム処理のように行われるとネットワークが混乱してしまう。

上から下に流れるタスクの場合、5W1Hできっちりと構造化された文書で行われるのが理想だ。文書さえ見ておけばよいものであれば、足りないものが何で、どの時間から取り掛かればよいのか?も明白になる。複雑なものでは、工程表のようなものを用意し、併用運用期間やバッファをとった運用を踏まえて期日を設定する。気の利いたツールの中には、こういった痒い所をフォローできる機能を備えたものもあるし、導入する場合に、しっかりと現状に合わせたものを考えるのも重要なスキルだ。

運用を考えたファイルの置き場所

一方、自身のPCのカスタマイズは他者との兼ね合いを考えるものでもない。自己責任で構造化して運用できるのが利点だ。ただし失敗しても自己責任。散らかったファイルを拡張子フォルダに一発で収納する「デスクトップお掃除収納スクリプト」を作成した筆者であったが、限られた環境での実証テストを経て、使えると判断したものはストック管理しておきたいと思った。

あれこれ作っていると、どれがどれだがわからなくなる非構造化状態だ。さらなるカスタマイズや何か課題ができた場合に、あのスクリプトのあそこを変えればいい!と閃くようにするには、常に存在を意識させておく必要がある。"命名"である。掛け算の九九や円周率の記憶がそうであるように、口を通した語呂は忘れにくい。コマンドもオリジナルにしておけばいいのだ。

運用を考えるとPS1ファイルは、可能なかぎりドキュメントフォルダ下に設置しておくほうがいい。ユーザー/●●●/Docuemts/配下にデスクトップにあるPS1フォルダをそのままドラッグ&ドロップする。

  • PS1フォルダをそのままドキュメントにドラッグ&ドロップ

    PS1フォルダをそのままドキュメントにドラッグ&ドロップ

コマンドから呼び出しやすく命名

コマンドから呼び出しやすくしておけば、よく触るようになる。関数を使って自作コマンドのようにしておくとよい。仕組みは簡単で、

notepad $PROFILE

で開くPowerShell のプロファイルにお掃除収納スクリプトであるfolderin.psファイルの場所と自分自身が決めるコマンド名記述しておく。筆者は、ほかのコマンドとは被らずに忘れないであろう"osouji"と名付けた。

function osouji {
    & "C:\\Users\\●●●\\Documents\\PS1\\folderin.ps1"
}
  • PowerShellのPROFILEファイルにコマンド名とps1ファイルの場所を記載する

    PowerShellのPROFILEファイルにコマンド名とps1ファイルの場所を記載する

保存したらPowerShellで . $PROFILE を実行し反映させる。実際に呼び出せるか試してみよう。特定のフォルダの中身ファイルをデスクトップにもどし、フォルダを削除して、PowerShellからただ"osouji"と入力しEnterだ。

  • 無事、デスクトップのファイルが格納される

    無事、デスクトップのファイルが格納される

自分が考えたネーミングのコマンドでズバッと決まるわけだからやはり、これは痛快である。魔法使いにでもなった気分になる。小さなスクリプトでも自身にとっては大きな意味があるものは、このように魔法=コマンドにしておけば、いつの日かレベルの高い魔法使いになれるであろう。そう思った。