日本旅行と損害保険ジャパンは、宇宙ビジネスの発展を目的とした包括協力協定書を5月29日に締結。日本旅行が2025年秋以降に実施予定の、顧客のメッセージを記録した記念ディスクを月へ送るプロジェクト「We are going to the Moon!」へ、損保ジャパンがパートナーとして参画する。

  • 日本旅行が実施する「We are going to the Moon!」プロジェクトのイメージ

日本旅行と損害保険ジャパンの協業の最初の取り組みとして、同プロジェクトの宇宙空間における輸送リスクを整理し、適切なリスク転嫁を検討して月面輸送に関わる保険を組成。

また、同プロジェクトで月面へ輸送するペイロード(宇宙機への搭載物)の製作と、輸送事業者とのインタフェース(宇宙機と搭載物の接続部分)調整におけるリスクに対する助言を、SOMPOグループのSOMPOリスクマネジメントが行う。

「We are going to the Moon!」は、創業120年を迎える日本旅行が記念事業の一環として行うもの。同社は2020年に宇宙事業を専門に扱う部署を設置して以来、旅行業の枠を超え、幅広い宇宙事業への取り組みを進めながら、地上から宇宙空間への安全・安心・快適な旅の提供をめざしている。将来的な月旅行の実現に向けた挑戦の第一歩として、同プロジェクトを企画した。

  • 協業の概要

今回の協業で得られた知見をもとに、今後は日本旅行が取り組む宇宙事業と損保ジャパンのリスクサービスとを掛け合わせた新たなサービスの提供をめざす。また、広範かつ深度あるリスク研究を行い、宇宙ビジネス拡大および宇宙産業発展に寄与するとのこと。

  • 包括提携書の締結を行った、日本旅行 代表取締役常務取締役の吉田圭吾氏(左)と、損保ジャパン 航空宇宙旅行産業部長の平川純氏(右)