Windows Centralはこのほど、「"Dragging windows is finally easier": I break down the Windows 11 tweak that quietly improves daily use|Windows Central」において、PowerToysの便利機能「つかんで移動(Grab And Move)」を紹介した。
つかんで移動はWindows 11の煩わしいウィンドウ移動問題をショートカットキーで解決するユーティリティ機能。タイトルバーを意識せずにウィンドウを移動できるようになり、日常操作を快適化できる。
なぜ「つかんで移動」が便利なのか
Windows 11ではタイトルバーにタブを表示するアプリが増え、ウィンドウを移動しづらい場面がある。メモ帳やEdge、エクスプローラーなどでは、タブ数が増えるほどドラッグ可能な領域が狭くなり、煩わしく感じることも少なくない。
Linuxディストリビューションの多くは、ウィンドウの移動に「タイトルバーのドラッグ」の他に、「Alt+ドラッグ」を提供する。この操作方法を知らないWindowsユーザーは多いと思われるが、Linuxでは日常の作業を快適にする重要な機能として活用されている。
操作は簡単、Altキーを押したままウィンドウの任意の位置をドラッグするだけでよい。ウィンドウの移動が開始され、マウスボタンを離すと移動が完了する。
便利な機能だが、残念なことにWindowsには同様の操作方法が存在しない。Windowsではタイトルバーをドラッグするか、ウィンドウメニューの「移動」をクリック→方向キーのいずれかを入力→マウスを移動のいずれかが必要になる。
Linuxの操作に慣れるとWindowsの動作が煩わしく感じられ、サードパーティーアプリを導入して解決するユーザーも少なくない。つかんで移動を実現する「PowerToys」はMicrosoft公式のユーティリティー集として提供されている。サードパーティーアプリよりも信頼性が高く安心して利用できる利点がある。
PowerToysで「つかんで移動」を有効にする
つかんで移動はデフォルトで無効化されている。利用するにはPowerToysの設定画面を開き、左側の「ウィンドウとレイアウト」をクリック→「つかんで移動」をクリック→右側の「つかんで移動」を「オン」にする。
ショートカットキーはデフォルトで「Alt」が選択されており、そのままの状態でLinuxと同じ操作方法が提供される。Altキーを押したまま移動したいウィンドウをドラッグすると、ウィンドウの移動を開始することができる。
移動の終了はマウスボタンとAltキーを離すだけでよい。タイトルバーを意識せずにウィンドウを移動できるため、使い慣れるとこの方法が当たり前になる。
Alt+右クリックでサイズ変更も可能
つかんで移動はウィンドウサイズの変更にも対応する。Altキーを押したままウィンドウを「右クリックし続ける」と、クリックした位置に応じて上下左右斜めのいずれかの方向にウィンドウサイズを変更することができる。
水平方向中央では上下に、垂直方向中央の両端では左右に、それ以外では斜め方向の移動をサポートする。この機能は「修飾キーを押しながら右クリックしてウィンドウのサイズを変更する」のチェックをオフにすることで無効にできる。
実際に使ってみると、タイトルバーを探す必要がなくなる快適さを実感しやすい。日常的に複数ウィンドウを扱うユーザーは、一度試してみる価値がある。
