Android Policeは5月20日(現地時間)、「Google Pixel phones hit with battery drain woes after May 2025 update」において、GoogleがPixelシリーズ向けに配信した5月のセキュリティアップデートがバッテリーの急速な消耗や端末の過熱などの問題を引き起こしていると伝えた。
Pixel 6からPixel 9まで広範囲に影響
Gppgleは2025年5月6日にAndroidデバイス向けの5月のセキュリティアップデートをリリースした。このアップデートでは、Systemコンポーネントにおけるローカル特権昇格の問題をはじめとする複数の脆弱性への対策が含まれている。また、一部のデバイスで発生していたマイクの品質、Bluetoothペアリング、言語表示などの問題も修正される。
しかしAndroid Policeによると、このアップデートの適用後にバッテリーの消費が激しくなり、端末が異常に熱くなるという報告が相次いでいるという。実際、GoogleのサポートフォーラムやRedditには、問題に遭遇したユーザーから多くの投稿が寄せられている。これらの不具合は、Pixel 6から最新のPixel 9シリーズまで広範囲にわたり発生しているという。
原因は今のところ不明
原因はシステムではなくInstagramアプリだという指摘もあり、アプリをアンインストールすることで解決できたというユーザーもいる。一方で、もともとInstagramアプリをインストールしていないにもかかわらず、問題に遭遇したというユーザーもある。
別のユーザーは、Android System Intelligenceのデータを削除することで、バッテリー消耗や過熱の問題が軽減されたと報告している。これらの対処は、試す価値はあるかもしれないが、いずれにしても恒久的な解決策ではない点に注意が必要である。
Googleは、これらの問題に対する公式な声明や修正パッチの提供について、現時点で明確な対応を示していない。ユーザーコミュニティでは、早急な対応を求める声が高まっている。