日立システムズは5月20日、水道事業体の活動を支援する「CYDEEN 水インフラ監視サービス」のオプションとして、AIを活用して通常と異なる水道設備の挙動を事前に検知できる「AI異常検知サービス」の提供を開始すると発表した。
「CYDEEN 水インフラ監視サービス」とは
「CYDEEN 水インフラ監視サービス」は、災害時の早期の水防活動、平常時の安定的な水供給をサポートする。
消防活動の支障にならない、最低限のメンテナンスで長期運用を実現する装置を提供。同装置により下水道の水位データを継続的に取得することで、豪雨時等の急激な増水に対して早期の水防活動やポンプ場の適正な運転など、浸水対策を支援する。
具体的には、上水道の安定的な水供給を実現するため、配水小管の消火栓や減圧弁等で水圧をリアルタイムに監視する。
また、平常時における管路の流れの可視化、異常の特定、管網解析の精緻化を支援し、水質・水位の監視する。
「AI異常検知サービス」の特徴
「AI異常検知サービス」では、住民の生活圏に近い配水管に設置したセンサーにより取得した水圧や流量等のリアルタイムなIoTデータと、AIが生成した正常時に取りうる水圧や流量等の基準値を、AIを用いて比較・分析する。
リアルタイムなIoTデータがAIで生成した正常時に取りうる基準値からどの程度逸脱しているかを可視化し配水状態の微細な変化を捉えることで、異常を検知する。
これにより、水道管破裂などの大きな被害が発生する前に水道設備の早期メンテナンスを実現する。