レゾナックは、使用済みプラスチックや繊維の循環型事業モデル「CirculaC」(サーキュラック)を立ち上げたと1月20日に発表。廃棄物を水素や炭酸ガスなどの化学品原料に再生し、グループ内外でさまざまな最終製品に生まれ変わらせることをめざす。
同社川崎事業所では、使用済みプラスチックを水素や炭酸ガスにリサイクルする「プラスチックケミカルリサイクル」を2003年から実施しており、これを「川崎プラスチックリサイクル」(KPR)と呼称。KPRを通じて、使用済みプラスチックなどを高温でガス化して分子レベルまで分解し、水素と炭酸ガスを取り出している。
水素は、川崎市のホテルに設置された燃料電池の発電用として使われるほか、レゾナック内でアンモニアの原料として利用。アンモニアは川崎事業所でアクリロニトリルの原料として用いており、さらに同社の外販先で合成繊維や化学肥料、脱硝用薬剤などに使われる。