電子部品のグローバル・テクノロジー・ディストリビューターおよびソリューションプロバイダーであるアヴネットは、Armとの間で、ArmのプロセッサIP製品の販売推進に関するパートナーシップ契約を締結したことを発表した。

電子機器メーカーをはじめ、多くの企業が自社製品の差別化や最適化、消費電力の低減などのニーズに対応することを目的に、製品用途に最適な設計を取り入れる形でASICを設計、開発するニーズが高まりを見せている。しかし、ASICの開発には、製造委託先のプロセスルールへの熟知や利用する機能を有するIPへの理解など、専門知識が必要であり、どのような企業でも開発できるというわけではなく、そうした半導体設計人材の不足なども問題となっている。

今回のアヴネットとArmの協業は、そうしたカスタマニーズに沿う形で、顧客の製品開発の支援を推進するもの。アヴネットとしてはこの協業を通じて、日本の企業におけるカスタムチップ設計・開発に役立つことを目指し、グローバルな半導体ディストリビューターとして、製品開発を企画から、設計、試作、量産までワンストップでサポートしていく中で、より多様なソリューションの提供を行っていきたいとしている。

  • 握手を交わす両日本法人トップ

    左がAvnetの日本法人であるアヴネットの代表取締役社長である茂木康元氏、右がArmの日本法人であるアームの代表取締役社長である横山崇幸氏 (提供:アヴネット)