エクサウィザーズの子会社で健康・医療分野のAIサービスを手掛けるExaMDは8月19日、EPSホールディングスの傘下であるEPNextSと業務提携契約を締結したことを発表した。ExaMDとCRO(Contract Research Organization:医薬品開発業務受託機関)事業に携わるEPNextSがそれぞれのノウハウを持ち寄り、AIバイオマーカーを活用したデジタルヘルスサービスの開発と普及に取り組むという。
ExaMDはエクサウィザーズから健康および医療領域のマルチモーダルAIプロダクト・サービスに関する事業を継承し、エクサウィザーズの100%子会社として2024年2月に設立。第一弾として、会話音声AIを活用して認知症診断を支援するSaMD(ソフトウェアによる医療機器)や認知機能測定のためのNon-SaMD(ソフトウェアによる非医療機器)などの開発を進めている。
今後はプログラム医療機器の開発を視野に入れ、製造販売業の業許可取得や臨床試験の実施機能、通信流通機能などを構築し、音声や動画像といったマルチモーダルデータから健康状態や健康リスクを予測するAIバイオマーカーを活用した新たなサービスの開発を目指す。
一方、EPSホールディングスを持ち株会社とするEPSグループは、ヘルスケア領域で新たなソリューションを創出するEPNextS、およびその子会社でCRO事業を手掛けるイーピーエスなどで構成される。EPNextSはCRO事業に加え、SMO(Site Management Organization:治験施設支援機関)事業やCSO(Contract Sales Organization:医薬品販売業務受託機関)事業なども手掛ける。イーピーエスは開発戦略の立案から臨床試験の実施まで、国内治験および国際共同治験の業務支援やシステム開発支援を行う。