東京工業大学(東工大)、豊橋技術科学大学(豊橋技科大)、広島大学(広大)の3大学は3月14日、2024年1月1日付で3大学間における半導体人材育成に係る単位互換覚書を締結したことを発表した。

この覚書は、3大学を中心として日本の半導体産業の復興を目指すために立ち上げられ、文部科学省(文科省)の「次世代X-nics(エックスニクス)半導体創生拠点形成事業」の対象拠点として採択された「集積Green-niX(グリーンニクス)研究・人材育成拠点」における、革新的半導体集積回路の統合的研究開発を俯瞰的にマネージメントできる人材である「LSI Innovator(エル・エス・アイ・イノベータ)」の育成プログラムに関する基本的な取り決めを定めるものだという。

単位互換は、3大学から関連科目を提供することで、相互に半導体人材育成の充実を図り、交流を深め、学生に対して専門的な学修機会を提供することを目的に実施されるもので、対象となる学生は、2024年度以降、東工大、豊橋技科大、広大で開講される関連科目を履修できるようになり、そこで修得した単位はそれぞれの大学における単位として認定されるという。

今回の単位互換は集積Green-niX研究・人材育成拠点の代表機関である東工大、ならびに中核連携機関である豊橋技科大ならびに広大の間で締結されたものであるが、3者は今後、集積Green-niX研究・人材育成拠点に参加する明治大学や長岡技術科学大学などといったほかの教育機関に対しても、同プログラムへの参加を促すなど、より広範な学生に対して高度な半導体人材育成プログラムを提供していく予定だとしている。

  • 3大学の連携イメージ

    3大学の連携イメージ (出所:東工大Webサイト)