三菱自動車工業（三菱自動車）と日立製作所(日立)は9月25日、電気自動車（EV）の使用済みのリチウムイオン電池(リユースバッテリ)を活用した可動式蓄電池「バッテリキューブ」の共同実証を開始すると発表した。
同実証では、三菱自動車が販売するプラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」のリユースバッテリをバッテリキューブに搭載し、その実用性を検証する。具体的には、災害などによる停電を想定し、日立ビルシステムのV2Xシステムとバッテリキューブを活用し、日立製のエレベーター「アーバンエース HF」を、バッテリキューブからの給電で駆動する。
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左図：バッテリキューブから給電している様子 右図：バッテリキューブに搭載しているリユースバッテリ
EVからの給電に加え、バッテリキューブからの給電を組み合わせることで企業における災害発生時の、継続的なバックアップ電源確保へつなげる。両社はそれぞれ2024年度に事業化することを目指している。また、EVやバッテリキューブと太陽光パネルなどを連動させるエネルギーマネジメントの共同実証も行う予定。さらに、バッテリを再利用するだけでなく、その後の再資源化に至るまでの構想を検討し、電動車バッテリにおけるサーキュラーエコノミーの実現を目指すとのことだ。
