対象品を国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げ、宇宙空間に曝された後、地球に帰還させるプロジェクト「スペースデリバリープロジェクト-RETURN to EARTH-」において、2022年2月にISSに向けて打ち上げられた搭載品が、約9カ月間の宇宙空間での曝露期間を経て、地球へ帰還したことを発表した。

Space BDは4月3日、対象品を国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げ、宇宙空間に曝された後、地球に帰還させるプロジェクト「スペースデリバリープロジェクト-RETURN to EARTH-」において、2022年2月にISSに向けて打ち上げられた搭載品が、約9カ月間の宇宙空間での曝露期間を経て、地球へ帰還したことを発表した。

宇宙空間に打ち上げられた搭載品は、ISSの船外設備に取り付けられ、宇宙線・紫外線を浴びながら地上から約400km上空を秒速約7.9Km(時速約2万8000km)で約9カ月にわたって飛行。今回、地球期間を果たしたのは同プロジェクトの第一弾搭載品群で、3月27日には宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターにて、プロジェクトの一部参加企業も参加した対象品の帰還式も執り行われたという。

今回のプロジェクトでは、国内外の研究機関・教育機関・民間企業10組から集めた、研究用素材、写真、イラストなどのさまざまな対象品が宇宙へ輸送され、地球帰還時には色の変化などが確認されたという。

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    打ち上げられた品々の一部。左が打ち上げ前、右が約9カ月にわたって宇宙空間に曝された後、地球帰還を果たした状態 (出所:SpaceBD)

なお、今回地球に帰還した対象品は今後、クライアントそれぞれの目的にあわせて、研究開発・教育・PR利用などさまざまな用途への活用が期待されているという。