ソニーとKDDIは12月16日、5G(第5世代移動通信システム)をスタンドアローン(以下、5G SA)構成で複数のネットワークスライスを使い分けて同時利用する技術実証に、2022年10月14日に成功したことを報告した。

今回の実証では、3GPP(Third Generation Partnership Project)で標準化された機能「URSP(User equipment Route Selection Policy)」を実装した5Gコア装置と5G SA対応のXperiaスマートフォンを使用した。

  • 実証の概要図

    実証の概要図

ソニーのゲームアプリケーションにおいて、映像信号と操作信号の送受信に異なる性質を有するネットワークスライスを割り当てることで、安定したプレイを実現する環境を構築できることを確認したという。

5Gコア装置からスマートフォンにURSPのプロファイルを通知することで、単一のゲームアプリケーションに対して、映像信号と操作信号の送受信に異なる性質のネットワークスライスが割り当て可能とのことだ。

今後は、操作信号は低遅延で確実に通信可能なネットワークスライスを利用し、映像信号は無線環境に応じて最適化することで、無線環境が変化した場合でもより一層安定したゲームプレイを実現できるとしている。