Windows Latestは、「Windows 11 will run better because of the Apple effect, says IDC」において、Windows 11はApple効果によって快適になると伝えた。
Apple効果とは同社が3月に発売した699ドル(当初は599ドル)のMacBook Neoの市場に与える影響を指す。IDCの調査によると、Apple効果がノートパソコンの需要を押し上げ、出荷量予測の上方修正に影響したという。
MacBook NeoがWindows PCメーカーに突きつけた課題
Windows Latestの記者は、PC出荷台数の減少が見込まれるなかで登場したMacBook Neoが、MicrosoftのOEMパートナーにさらなる競争圧力を与えていると指摘している。ASUSの最高財務責任者(CFO: Chief Financial Officer)であるNick Wu氏はMacBook Neoを「市場全体へのショック」と表現し、Microsoft、Intel、AMDを含むPCエコシステムが対抗策を真剣に検討していることを明らかにした。
IDCは2026年通年で世界PC出荷台数が11.3%減少し、第4四半期には前年同期比で20%減となる予測を示している。要因は世界的なメモリー不足で、2027年末まで大きな改善が見込まれず、部品価格は上昇、PCベンダーの採算にも圧力がかかる状況とされる。
そのような状況で発売された廉価なMacBook Neoは、コストパフォーマンスが高いと評価され需要が高まった。その結果、Windows PCメーカーにもMacBook Neoに対抗できる価格と性能の両立が求められることになった。とりわけ低価格帯では搭載できるメモリ容量に制約があるため、Windows 11自体のメモリ使用量や処理効率の改善が重要になる。
AppleはハードウェアとOSを一体で設計できるため、限られたメモリー容量でもシステム全体を最適化しやすい。一方、幅広いハードウェア構成に対応するWindows 11では、低メモリ環境での効率改善がより大きな課題となる。
8GBでも快適に、MicrosoftがWindows 11の最適化へ
前述の「現行のWindowsを上回る効率的なOS」は、最適化されたWindows 11に他ならない。Windows PC市場で競争を続けるPCベンダーにとって、OS側の効率改善にはMicrosoftの取り組みが不可欠となる。
現状、メモリ不足に起因する価格とパフォーマンスの問題は、他のハードウェア性能の向上では補完することができない。そしてメモリ需給バランスの改善にめどが立たない以上、MicrosoftおよびPCベンダーにとって有力な対応策の一つがWindows 11の最適化だ
Microsoftは7月31日、8GBのメモリ搭載機を対象に最適化を進め、2026年末までの完了を目指すと表明した。この最適化は16GB、32GBなど、より多くのメモリーを搭載したWindows 11 PCに対しても、パフォーマンス向上効果をもたらす見込みだ。
結果として、Appleが低価格Mac市場に打った一手が、Windows 11の効率改善を後押しする構図になった。Microsoftが8GB搭載PCでどこまで快適な動作を実現できるのかは、MacBook Neoへの対抗という意味でも注目されそうだ。
