電通は9月8日、電通ジャパンネットワーク(DJN)傘下でR&Dを推進する組織「電通イノベーションイニシアティブ」、電通国際情報サービス、セプテーニ・インキュベートと共同で、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)を含むWeb3領域における顧客企業のビジネスを統合的に支援するグループ横断組織「web3 club(ウェブスリークラブ)」を発足したことを発表した。

  • 「web3 club」ロゴ

    「web3 club」ロゴ

Web3とは、現在のWeb2時代の次の世代のインターネットと呼ばれ、その大きな特徴の一つがブロックチェーン技術の活用だ。Web3は応用範囲が広く、分散型自律組織(DAO)、分散型アイデンティティ(DID)、分散型金融(DeFi)、分散型アプリケーション(dApps)など、すでに幅広い領域で市場が形成され始めている。

中でも、ブロックチェーン技術を基盤とするNFT、暗号資産などへの注目は急速に高まり続け、2030年にはWeb3の市場は815億米ドル(約11兆円)を超える規模になると予測されている(Emergen Research調査)。

電通などが今回発足した「web3 club」は、ビジネスデザイナー、クリエイター、コンテンツディレクター、データサイエンティスト、エンジニア、法務や税務などのプロフェッショナルが結集し、Web3領域の広範な課題解決を支援するグループ横断組織。Web3ビジネスに新規参入を図る顧客企業やパートナー企業のWeb3領域における事業成長を支援するのが目的だ。

アドバイザーに日本発のパブリックブロックチェーンであるAstar Network(アスターネットワーク)を開発するStake TechnologiesのCEO渡辺創太氏らを迎え、今後、産官学連携を通した研究活動を推進していく考えだ。