アクセンチュアは7月28日、東急不動産とデジタルツインを起点とした不動産事業モデルの変革に向けて協働することを発表した。両社は今後、東急不動産が販売していく物件のデジタルツイン化を進め、デジタルコンテンツとして活用することでCX(カスタマーエクスペリエンス)の向上を図る。

2022年度は、東急不動産が東京都内の4か所で販売を予定する分譲マンション「BRANZ(ブランズ)」のデジタルツインを制作する。デジタルツインの作成にあたってはCGI技術を活用して、すべての住戸内からの景観の見え方や日照、素材の質感に至るまでをリアルに表現することで、従来のモデルルーム機能に留まらない体験の提供を目指す。

  • CGI技術でデジタルツイン化された東急不動産のマンション(ブランズ三鷹の専有部)

    CGI技術でデジタルツイン化された東急不動産のマンション(ブランズ三鷹の専有部)

デジタルツイン構築にあたっては、CGI映像制作技術を持つクリエイターやエンジニアから成るチームを抱えるアクセンチュアソングが主導する。

東急不動産は、今後デジタルコンテンツをベースにした販売活動を推進し、販売拠点の集約化も順次進めていく。また、標準的なモデルルームの建設、運営および撤去による環境負荷を低減することでサステナビリティへの貢献も目指す。

両社はこのほか、不動産物件の販売に留まらず、家具・家電の売買やリフォームなど、住まいのライフサイクル全体を通じた新しい共創型の事業開発も進めていくという。