パナソニックホールディングス(HD)傘下で家電や空調事業を手掛けるパナソニックと、SBIホールディングス(HD)子会社であるSBIインベストメントは7月15日、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)ファンドを共同で設立したことを発表した。ファンド名は「PC‐SBI投資事業有限責任組合」。パナソニックのくらし事業領域に強みを持つ国内外の有望なスタートアップ企業を対象に投資する。

同ファンドは、くらしに関わる「エネルギー」、「食品インフラ」、「空間インフラ」、「ライフスタイル」といった事業領域に強みを持つ国内外の有望なスタートアップに対して、今後10年間で80億円の投資を行う予定。

  • 同ファンドの投資領域

    同ファンドの投資領域

SBIインベストメントはSBIグループの投資事業における中核的企業であり、AI、ブロックチェーン、フィンテック、IT、バイオ・ヘルスケア、環境エネルギー分野等の次世代の成長分野のベンチャー企業に投資を行っている。運営するCVCファンドの2022年7月時点における累積出資約束金額は1100億円を超えている。

パナソニックは、SBIインベストメントが持つネットワークと知見を生かし、外部環境・顧客価値の変化への対応力を強化する。今後は、同ファンドの活動を通じ、スタートアップのビジョンおよびパナソニックの目指すべき姿の実現に向けて取り組みを進めていく考えだ。