大日本印刷(DNP)は6日、神田神社公認で開発した「神田明神CG空間」をWeb上に公開したことを発表した。

  • 「神田明神CG空間」での「こうじょう雅之武人画師10周年記念特別展」の展示(同社資料より)

    「神田明神CG空間」での「こうじょう雅之武人画師10周年記念特別展」の展示(同社資料より)

ブラウザで誰でも参加できる空間には、令和12年(2030年)に創建1300年を迎える神田明神が出現する。画面上にあるコントローラーを上下左右にドラッグすると、選択したアバターで神社内を散歩でき、同一空間にいる他のユーザーとのチャットも可能だ。高精細なCGで忠実に再現されライトアップが映える夜中の神田明神だが、立体物のレーザー計測技術や高精細撮影、フォトグラメトリ(Photogrammetry)などデジタルアーカイブでDNPが培う技術が用いられている。

  • 実際に入ってみたところ。夜のライトアップされた雰囲気は幻想的。アバターはお辞儀やジャンプ、手を振るなどに対応している

    実際に入ってみたところ。夜のライトアップされた雰囲気は幻想的。アバターはお辞儀やジャンプ、手を振るなどに対応している

神田明神公式サイト内の資料館ページ

神田明神公式サイト内の資料館ページ

「神田明神CG空間」では、神田明神資料館で開催されるイベントと連動する資料も展示される。現在は、7月10日まで開催中の「こうじょう雅之武人画師10周年記念特別展 平将門公と武士、武将、志士、漢たち」に関連する資料が展示されている。京都宇治を拠点に活動する武人画師、こうじょう雅之氏の迫力ある平将門を中心とした武人たちを描く作品や映像(神田明神「武人画奉納式」画業10周年記念LIVEART「神義奉納」)が見られるが、こちらも高精細で作品の迫力が伝わってくる。