NECは4月28日、ベトナムの公安省が導入する新しい国民IDシステムに、顔と指紋を組み合わせたマルチモーダル生体認証システムを提供したことを発表した。

同生体認証システムは、デジタルIDカードの新規発行時や社会保険などの行政サービス利用時の本人確認に利用される。本人確認をデジタルで実施することで、IDの重複発行や不正利用の防止を支援する。

なお同社は、現地のパートナー企業とともに、従来システムから1600万件におよぶ国民のデータのシームレスな移行・統合も進めている。

ベトナム公安省は2021年2月に、国民の生活を近代化するために新しい国民IDシステムを導入し、従来の紙ベースからデジタルでのID管理へ移行した。12桁の数字からなるIDを発行することで、国民が公平に行政サービスを受けられることを目指しており、現在までに、5000万枚以上の新しいデジタルIDカードを発行している。