先端テクノロジーや製品、ビジネスソリューションに関する展示交流・ビジネスイベント「JAPAN INNOVATION DAY 2022」。4回目の開催となる2022年は、先進的な技術やサービスを持つスタートアップなど約50社が出展した展示会が3月18日に開催された。
さまざまな技術を持つ企業が展示行う中、ブレインテック(脳科学)サービスを展開するSandBoxはヒトの視線を推測・分析する「ノウミーマップ」と感情分析を行う「ノウミーリサーチ」の紹介を行った。
2017年に創業した同社は、脳科学の研究をベースに、2020年5月にノウミーリサーチの提供を開始した。
ノウミーリサーチは、脳波データを活用することで、消費者の感情を分析するマーケティング支援サービス。従来活用されていたアンケートによる分析よりも、より正確な結果が期待できるといい、製品開発やマーケティングへ活用できるという。
脳波測定用のヘッドセットを着用して、脳波を計測することで、「好感」や「興味」、「飽き」などの感情を分析することができる。
同ソリューションを活用し、例えば、食品メーカーからの「リラックス効果のあるフレーバーを絞り込みたい」というニーズや、テレビ局からの動画の「視聴の質を計測したい」という依頼などに対応した実績があるという。
また、2022年4月に正式にリリース予定の「ノウミーマップ」はヒトの視覚プロセスを参考にし、ヒトが注目するメカニズムを学習したAIを用いて、ヒトの視線を推測するサービスだ。
同サービスの特徴は“画像をアップロードするだけで分析が完了する”という点だ。画像をアップロードするだけで、AIが分析を行い、ヒートマップでヒトが注目する箇所を示す。
実際にヒトに見てもらい、アンケートなどを取得して調査を行う場合と比較して、コストや調査時間が削減できるのがメリットという。
同社の代表取締役CEOの菊地秋人氏は、ノウミーマップに関して、今後どちらのパッケージが注目をひきやすいかといったABテストなどの分析ができるよう開発を進めていきたいとした。
また、人流や購買データをもつ企業との協業も検討しているという。