Merckは1月25日(米国時間)、同社が開発を進めてきた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)向けワクチン候補「V590」および「V591」の開発を中止したことを明らかにした。

ワクチン候補薬の第1相臨床試験の結果として、忍容性は良好であったものの、免疫応答は自然感染による免疫応答や、他のワクチンによる免疫応答に劣っていることが確認されたことから、開発の中止を決定したという。

同社では、今後は開発を続けている新型コロナ治療薬候補「MK-4482」および「MK-7110」に資源や生産能力を集中させる予定としており、臨床プログラムを進め、製造規模の拡大を図っていく計画としている。