ルネサス エレクトロニクスは、ワイヤレス給電ソリューションとして、レシーバとトランスミッタの機能を独自に組み合わせることで、レシーバとして充電する機能のみならず、ほかのデバイスに対して給電することも可能とした独自技術「WattShareテクノロジ」を搭載したWPC1.3レシーバ仕様準拠のワイヤレス給電レシーバIC「P9415-R」の発売を開始したことを発表した。

Qi規格に準拠したトランスミッタ上では最大15W、専用モードで最大30Wの受電能力、トランスミッタ/レシーバ(TRx)モードでは最大5Wの送電能力を有しており、これらの機能を活用することで、スマートフォン(スマホ)をモバイルバッテリー代わりにして、ほかのワイヤレス給電対応機器などに電力を供給することが可能になる。

ワイヤレス給電機能としては、スマホに搭載し、スマートフォン、スマートウォッチ、ワイヤレスイヤホンなど、ほかのモバイルデバイスへの充電が主に想定されているが、日本ではこのほか、モバイルバッテリーや産業用ポータブル機器、医療用ポータブル機器などに適用することなども期待できるとしている。

なお、同製品については、すでに特定顧客が活用していることもあり、量産出荷が可能な段階にあるという。

  • P9415-R

    WattShareテクノロジを搭載したワイヤレス給電レシーバ「P9415-R」のパッケージイメージ