Stratasysの日本法人であるストラタシス・ジャパンは2月19日、プロダクト・デザイナーやエンタープライズショップ、教育機関向けに7種類の材料に対応したミッドレンジ・フルカラーPolyJet 3Dプリンタ「J826」の受注を開始したことを発表した。

  • J826

    Stratasysのミッドレンジ・フルカラーPolyJet 3Dプリンタ「J826」

同製品は、先行して発売されている同社J8シリーズ3Dプリンタ「J850」と同様、「硬質カラー樹脂」、「透過カラー樹脂」、「柔軟カラー樹脂」、「硬質樹脂」、「ゴムライク樹脂」、「ABS ライク樹脂」、「高速造形用樹脂」の7種類の材料に対応(透過カラー樹脂のVeroUltraClearについては2020年第2四半期中に対応する予定)するほか、サポート材も同じジェル状サポートとソリュブルサポートの2種類に対応する(いずれの材料、サポート材もホットスワップでの入れ替えに対応)。

  • J826
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  • J826の概要と特徴

J850と異なる主な部分はビルドモードがハイクオリティーモード(HQモード)(積層ピッチ14μm、7種類までのベース材料)、ハイミックスモード(HMモード)(積層ピッチ27μm、7種類までベース材料)、ハイスピード(HSモード)(積層ピッチ27μm、3種類までのベース材料)の3種類(J850はこのほか、スーパーハイスピードモード(積層ピッチ55μm、1種類のベース材料)が選択可能)となっているほか、造形サイズが255mm×252mm×200mm(J850は490mm×390mm×200mm)と小型化している点。また、それに併せて価格もオープンながら、J850と比べて半額以下としており、リーズナブルに高機能3Dプリンタを利用できるようになると同社では説明している。

また、造形エリアのトレイはリムーバブル仕様となっており、もう1枚トレイを用意しておくことで、前の造形が完了後、取り外して入れ替えるだけで、すぐに次の造形を開始することができ、ダウンタイムの最小化を図ることもできるという。

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  • J826の実機。ソフトウェアはCADのネイティブデータや中間ファイルも直接インポート可能なGrabCAD Printを採用。また、材料はJ850と同じ4kgカートリッジを2本ずつ搭載が可能でホットスワップで交換が可能。さらにトレイはリムーバブル仕様のため、造形が終わったら、外して新しいものと交換することで、全体にかかる時間を短縮することができる

J826の実機を用いた造形の様子

ストラタシス・ジャパンの代表取締役社長を務める片山浩晶氏は「3Dプリンタを活用したアディティブマニュファクチャリングに注目が集まっているが、試作とひとえに言ってもいろいろなニーズがあり、しかもそれが産業ごとに微妙に異なっている。そうした背景を踏まえ、3Dプリンタとしても守備範囲の広い装置を提供していくことが求められる。J850はそのスタンスで開発されたもので、J826はJ850を踏襲し、より安価に使いたいというニーズに答えることを目的に開発されたもの」と、J826が開発された背景を説明。ストラタシス・ジャパンとしても2019年11月より、従来の3倍の広さに拡張したショールームを東京・茅場町に開設。ものづくり産業のサポーターとして、3Dプリンタのデモやトレーニング、パーツ造形サービスの提供などを充実していくことで、3Dプリンタ活用に向けたエコシステムを構築し、顧客のビジネスの成功を支えていきたいとしている。

  • J826

    ものづくり業界の抱える課題。こうした課題の解決のためにJ826は開発されたという

なお、J826の出荷は2020年5月15日からを予定している。

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  • J826を用いた造形物各種(透過樹脂の造形物はVeroUltraClearを使ってJ850で造形したもの。J826でのVeroUltraClearの利用については、2020年2月時点では社内で評価が進められている段階で、実際の販売は2020年第2四半期を予定している)