NECとスマート・スケープは10月29日、製造業向け3Dソリューション領域におけるアライアンス強化として、NECのPLMソリューション「Obbligato」と連携する3Dソリューションを展開していくことを発表した。

具体的には、スマート・スケープの3D CADビューワ「SmartExchange」を活用することで、ネイティブ3D CADを1つのHTMLファイルにまとめ、Obbligatoと連携して対象となるパーツやアセンブリを選択すると、該当する3Dデータを表示することが可能となるほか、3D CADファイルから、2D画像を抽出しAIにより形状特徴量をインデックスデーブル化、それをもとに検索したり、3D CADファイルから幾何学的な特徴や属性、注記などのテキストデータを抽出し、検索条件に加えることで高精度な検索結果を導くことを可能とする3D類似形状検索システム「SS4M」、およびそれと連携して、より詳細な類似部品の比較や分析を可能とする3D CADビューワ「3DViewStation WebViewer」の3つのソリューションが提供されるという。

両社は、Obbligatoとこれらのソリューションを組み合わせることで、CADソフト無しで、モデルを確認したり、過去に加工した類似形状部品を素早く見つけ、工程設計情報を流用したり、過去の加工コストを参照することにより、コスト見積りや購買業務を効率的に行えるようになると説明している。

なお、価格はSmartExchangeが30万円から、SS4Mが360万円から(サーバ単位の永久ライセンス、保守費別)、3DViewStation WebViewerが212.5万円から(同時アクセス、またはサーバライセンス)としており、スマート・スケープでは今後3年間で100社の導入を目指すとしている。