Fossbytesは7月26日(米国時間)、「Programmers Can Code Faster With This AI-Based Autocompleter Tool」において、カナダのウォータールー大学コンピュータサイエンスの学生が開発した入力補完ツール「Deep TabNine」を紹介した。

Deep TabNineは、Open AIによる予測テキストのディープラーニング言語モデル「GPT-2」に基づき、効率のよい開発を実現するという。Open AIは、イーロン・マスク氏が共同会長を務める非営利のAI(人工知能)研究企業。

サポートするプログラミング言語はJava、Python、JavaScript、C、C++、PHP、TypeScript、Kotlin、Objective-C、HTML、CSS、Go、C#、Ruby、Rust、Swift、 Haskell、OCaml、Scala、Perl、SQL、Bashなど。GitHubでホスティングされている200万ほどのファイルについて、ディープラーニングによって学習したデータが入力補完に使われている。

  • 資料: Deep TabNine提供

    資料: Deep TabNine

同様の入力補完機能としてはVisual StudioのIntelliSenseなどがある。ただし、既存の他の入力補完機能が単一のトークンを提供するのに対し、Deep TabNineは複数個のトークンを補完候補として表示するという違いがある。

Deep TabNineは優れた補完機能を提供するとしているが、現在の実装はまだ動作が重く、計算能力の低い環境ではサクサクとは動かない問題があるとも指摘されている。より妥当な速度で動作するモデルの開発が今後の課題とされている。