fossBytesに3月20日(米国時間)に掲載された記事「Google Will Let European Android Users Choose Default Browser, Search App」が、欧州のAndroidユーザーはしばらくするとデフォルトのWebブラウザおよび検索アプリの選択を促されることになるだろうと伝えた。この決定は欧州委員会とGoogleによる法廷闘争の後にGoogleから発表されたものだという。

Googleは2018年にAndroidに関する独占禁止法の容疑で50億米ドルの罰金を科されている。その後、Googleはいくつかの変更を実施しており、今回のデフォルトブラウザ選択をユーザーに促すという変更もその一環とされている。

欧州連合の執行機関はこの件に関し、ChromeブラウザとGoogle検索アプリがAndroidにプリインストールされているため、競合のWebブラウザや検索アプリよりも優位な状況になっていると指摘、Googleは不当な優位性を得ていると主張していた。GoogleがデフォルトのWebブラウザおよび検索アプリの設定を促すように動作を変えるのは、こうした指摘に応えるものとしている。

この取り組みがどのような形で行われるのかについて、Googleから発表されていないが、fossBytesの記事ではユーザーがデバイスをセットアップするタイミングでこの選択を行うことになるのではないかと推測している。すでに利用しているユーザーに対しては、通知の形で周知が行われる可能性についても言及している。