富士フイルム和光純薬は2月18日、試薬ビジネスのさらなる拡大を図るため、創薬支援業務や検査業務の受託サービスを行う「富士フイルム和光バイオソリューションズ(富士フイルム和光バイオ)」を設立したことを発表した。

新会社は、創薬支援業務や検査業務の受託サービスを専門に行う会社として設立されたもので、顧客ニーズに合ったサービスを迅速に開発・提供していくことで、受託ビジネスの成長を目指すとしている。

また、従来の受託サービスに加え、福島県立医科大学の「医療産業トランスレーショナルリサーチセンター(TRC)」が開発した抗がん剤評価サービスの提供も行っていく予定。これは、元のがん細胞の性質を保持できる特殊培養を用いることで、ヒト臨床評価と相関性の高いデータを獲得することを可能としたもの。近年、抗がん剤の原薬の薬効を評価するツールとして注目されつつあるという。

なお、富士フイルム和光バイオでの受託サービスの開始は、今春を予定している。また、富士フイルム和光純薬では今後、受託サービスの展開やTRCとの技術連携強化などにより、受託ビジネスのさらなる拡大を図っていくことで、試薬の事業成長を実現していくとするほか、顧客ニーズに応える高機能・高品質な製品を開発・提供していくことで、学術研究、産業、医療の幅広い分野の発展に貢献していきたいとしている。