テクトロニクスは4月17日、最大8台の計測器を組み合わせて、素早いテスト・セットアップとデータ表示を可能にする、 ケースレーのソフトウェアの最新版となる「KickStart 2.0」を発表した。

KickStartは、ユーザが計測器について知るべきことを簡素化するため、計測器を箱から取り出しPCと接続するだけで即座に実際のデータを取み込み、グラフ化し、統計概要を表示させることを目指して開発されたもの。最新バージョンとなる2.0では、従来は同一機種のみであった複数台の接続が、異なる計測器でも最大8台まで接続して、1つのフォーマット(ウィンドウ)にそれらの計測器の設定や結果を表示させることを可能とした。

これにより、同日発表されたデータロガーやデジタルマルチメータ(DMM)と、ソース・メジャメント・ユニット(SMU)などを組み合わせたマルチチャネル・データ収集システムのセットアップを容易にしたり、PC上で制御を行ったり、1つのデータウィンドウで測定機能を確認したりすることが可能となる。

また、日本語メニューにも対応しているほか、すぐに使用できるフォーマットでデータをエクスポートし、レポート作成や、データの共有、詳細解析といったことも容易に行うことが可能だという。

サポートしているのは、GPIB、LAN、USBの各種インタフェースにてPCと接続された計測器で、実際の計測器が無くても、シミュレーションされた計測器を使用してテストを作成し、実際に計測器が用意できたときに入れ替えて計測を行う、といったことも可能となっている。

  • KickStart 2.0の概要

    KickStart 2.0の概要

なお、価格は2万7800円(税別)となっており、ベースバージョンには、SMU、DMM(デジタル・マルチ・メータ)、データロガー、電源の計測器操作を簡素化できる、4つのアプリケーションが含まれているという

  • 上からSMU、データロガー、DMMの3台をPCと接続した様子
  • KickStart 2.0のデモの様子
  • KickStart 2.0のデモの様子
  • KickStart 2.0のデモの様子
  • 右側、上からSMU、データロガー、DMMの3台をPCと接続して行ったデモの様子。1つのウィンドウ上に各計測器のパラメータが表示され、それらを連動させて測定を行うことが可能となっている