DMM.comラボは、早稲田大学理工学術院総合研究所と、同大理工学術院総合研究所 最先端ICT研究所内に共同研究室「早稲田・DMM AIラボ」を4月1日に開設し、最先端AI基盤の開発と実践的応用に関する研究を開始することを発表した。

AIやIoT、ビッグデータ、セキュリティなどのデータ関連技術が急速に発展する中で、高度なデータを取り扱うことが必須となっている。こうしたなか、エンターテイメントの分野でもARやVR、AIなどのテクノロジーによって、これまでになかった体験が続々と生まれている。

DMM.comラボではこれまで大規模Web開発の経験をビジネスに活かし、Web開発にとどまらず、ビッグデータ解析やIoTなどの分野でも幅広く技術研究を行っている。

一方、早稲田大学理工学術院総合研究所 最先端ICT基盤研究所では、機械学習やディープラーニング、量子アニーリング(物理現象を利用した組み合わせ最適化のアプローチ)など様々なAU基盤技術の研究・開発を行っている。

今回の共同研究は、最先端ICT基盤研究所で開発する最先端AI基盤を用いて、人の経験や感覚に依存する業務領域を、機械学習、ディープラーニング、量子アニーリングなどの技術を用いて代替し、効率化、定量化するもの。 具体的には、レコメンド、不正取引検知、金融取引、品質保証(QA)、画像認識などへの応用を目的としている。 最先端ICT基盤研究所では、この共同研究を通して、ビッグデータを扱う上でのノウハウを蓄積すると共に、基礎研究に留まることなく実社会への応用を目指すという。

DMM.comラボはグループ会社と協力し、この技術を既存事業の人の経験・感覚に依存した業務領域に向けて活用することで、ユーザーに提供できるサービス品質向上を通じた、 革新的なユーザー体験を提供していくとしている。