オン・セミコンダクターは、IoT開発キット(IDK)向けの新しいマルチセンサ・シールドおよび拡張版ソフトウェアサポートを発表し、IoT分野のより幅広いアプリケーションへの対応を強化する。新しいマルチセンサ・シールドの受注は、4月より開始予定。

この発表により、さまざまなコネクテッド・ウェルネスや産業用ウェアラブル端末に加え、スマートホーム、予知保全、資産追跡、その他の産業用IoTアプリケーションに対する開発期間を短縮し、迅速に市場に展開できる。

IoT開発キット(IDK)向けの新しいマルチセンサ・シールドおよび拡張版ソフトウェアサポートを発表

IoT開発キット(IDK)向けの新しいマルチセンサ・シールドおよび拡張版ソフトウェアサポートを発表

同社のIDKは、直感的にわかりやすいモジュール式のノード・ツー・クラウド・プラットフォームで、IoTソリューションの評価や迅速なプロトタイピング、開発を可能にし、設計者に大きな価値をもたらす。Arm SoCマザーボードに装着されるさまざまなシールド/ドータカードを通して、IoTを包括する幅広いセンシング、プロセッシング、コネクティビティ、アクチュエーションの可能性を提供する。

新しいマルチセンサ・シールドにより、さまざまな慣性センサと環境センサが追加される。最近発表されたBLEコネクティビティ・シールドと組み合わせることで、幅広い超低電力スマートホーム、産業用IoT、およびウェアラブル・ソリューションの迅速なプロトタイピングを可能にするという。

また、同社は、今回の機能拡張の一環としてIDKソフトウェアのバージョン4.0を発表した。新バージョンでは、既存のCarriots(Altair)クラウドのサポートに加え、IBMクラウドがネイティブでサポートされる。また、IDKマザーボードで動作する組み込みOSをmbedバージョン5.5にアップグレードした。

追加ハードウェアとソフトウェア拡張の組み合わせにより、より幅広いIoTデバイスとソリューションのプロトタイプ作成と製品開発が可能になる。同社は現在、低電力BLEを介して、モバイル端末からセンサデータの可視化とアクチュエータの制御を可能にするAndroidモバイルアプリを開発しており、プロトタイプされたアプリケーションとユースケースにあわせて、動的にカスタマイズできるということだ。