AGC旭硝子は9月25日、同社子会社でバイオ医薬品開発製造受託会社(CDMO:Contract Development & Manufacturing Organization)のCMC Biologicsの生産能力を増強することを決定したと発表した。

CMC Biologicsは、動物細胞と微生物を用いたCDMOで、プロセス開発、スケールアップおよび商業製造までの高付加価値サービスを提供しており、米国シアトルに培養スケール1万2000リットル規模のシングルユース製造ラインを有しているほか、米国バークレーおよびデンマーク・コペンハーゲンに生産拠点を有している。

今回の決定は、デンマーク・コペンハーゲンの生産拠点にシングルユース仕様の2000リットル動物細胞培養槽を5基増設するというもの。既設の2000リットル槽と同じ製造ラインに設置することで、2000リットルから最大1万2000リットルの培養規模に対応できるようになり、抗体医薬品をはじめとするバイオ医薬品受託案件の多様な需要に応えることが可能になると同社では説明している。

なお、新たに設置される培養槽の稼働は2018年第3四半期を予定しているという。