8月2日(現地時間)、Microsoftは「Microsoft HoloLens Development Edition」の内容を更新したことを公式ブログで発表した。Microsoft HoloLensは、2016年3月30日にDevelopment Editionを開発者向けにリリースし、2016年5月にはMR(Mixed Reality)の核となる「Windows Holographic」プラットフォームをサードパーティに公開すると発表しているが、今回Windows 10 Anniversary Updateに合わせて2回目のアップデートを行った。

「Microsoft HoloLens Development Edition」。米国およびカナダ限定だが3,000ドルで販売し、1人5台まで購入可能(公式ブログより抜粋)

新たにデモンストレーションやショーケースでの展示を念頭に、実行できるアプリケーションを制限する「キオスクモード」や、Microsoft InTuneなどのソリューションを利用し、複数のHoloLensデバイスを管理する「Mobile Device Management for HoloLens」。Microsoft Azure Active Directoryと次世代PIN資格認証を用いたID管理、BitLockerデータ暗号化とセキュアブートを組み合わせたセキュリティ管理、VPN接続や資格情報を必要とする無線LANネットワークへの接続を可能にするネットワークアクセスの強化、Windows Update for BusinessやWindows Store for Businessのサポートが含まれる。

HoloLensデバイスを装着した状態で無線LAN接続やVPN接続を可能にしている(公式動画より抜粋)

2016年4月18日には、日本航空がパイロットの飛行訓練やエンジニアの機器メンテナンスにMicrosoft HoloLensを採用すると発表し、ビジネスシーンでの利用拡大が広まり始めた。今回のアップデートにより、HoloLensデバイスを用いたビジネス市場の拡大が期待される。

阿久津良和(Cactus)