6月2日(現地時間)、Microsoftは自社のMR(複合現実)デバイス「Microsoft HoloLens」でOutlookによるメールおよびカレンダーが動作するようになったことを公式ブログで発表した。Microsoft HoloLensは、UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)ファミリーに属し、HoloLens用アプリケーションを開発するSDKなどを今年3月にリリースしている。

HoloLensから「メール」を起動した状態(公式ブログより抜粋)

記事を掲載したOutlookチームは、「現実の世界とデジタルコンテンツを操作しながら、オフィスの壁にメールの受信トレイなどを置いて、いつでも確認できる」と説明した。既にUWP版「Outlook Mail(メール)」「Outlook Calendar(カレンダー)」はWindows 10やWindows 10 Mobileで動作しているため、移植は簡単だったのだろう。これらのアプリケーションはHoloLens上のWindowsストアからインストール可能。

同じくHoloLensから「メール」「カレンダー」を共に起動。1日のスケジュールを確認するためウィンドウサイズも変更できる(公式ブログより抜粋)

今回はリリースは始まりに過ぎず、生産性を向上するようなアプローチを今後も続けていくとOutlookチームは説明している。そのため開発者フォーラムなどを通じて多くのフィードバックを募集した。なお、Microsoft HoloLensは現在Development Editionをリリースした状態にとどまり、エンドユーザーが使用できる正式版のリリースや価格は明言していない。

阿久津良和(Cactus)