日本の民間月面探査チーム「HAKUTO(ハクト)」は10月22日、日本航空(JAL)およびメガネブランド「Zoff」を運営するインターメスティック(Zoff)とコーポレートパートナー契約を締結したと発表した。

ハクトは現在、Googleがスポンサーとなっている賞金総額3000万ドルの月面探査レース「Google Lunar XPRIZE(GLXP)」に参加しており、月面に民間開発の無人探査機を着陸させ500m以上走行し、高解像度の動画や静止画データを地球に送信する「GLXPミッション」の達成を目指して月面探査ローバーを開発している。今回の契約はハクトのローバーとボーイング787型機が同じ炭素繊維を採用していること、また、ローバーとZOFFの曲がるメガネ「Zoff SMART」が共に高機能素材「ULTEM」を使用していることがきっかけとなり実現したという。

ハクトは、JALとの契約ではJALの整備技術やトラブルシューティングの手法を月面探査機「ローバー」の運用・保守に応用するなど、技術的な連携を視野に入れて協働し、Zoffとの契約では商品やプロジェクトのプロモーションなどで連携していくとしている。

ハクトの月面探査ローバー「Moonraker」