テラは9月7日、福島県立医科大学附属病院が「WT1ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法」を胃がん、食道がん、肺がんを対象に先進医療として治療を開始したと発表した。

樹状細胞ワクチン療法とは、体内に侵入した異物を攻撃する役割を持つリンパ球に対して攻撃指令を与える樹状細胞を体外で大量に培養し、患者のがん組織や人工的に作成したがんの目印となる物質の特徴を認識させて体内に戻すことで、樹状細胞からリンパ球にがんの特徴を伝達し、そのリンパ球にがん細胞のみを狙って攻撃させるがん免疫療法。

両者は昨年12月に委託契約を締結し、テラが同病院に樹状細胞ワクチン療法の技術・ノウハウの提供を開始するなど治療開始に向けた取り組みを進めていた。