アズビルは1月20日、高機能フィルムや電子部品など、さまざまな加工・組立の製造工程で、対象物の位置や厚み、幅などを計測する位置計測センサ「K1G」シリーズを発表した。

位置計測センサは、各種の製造装置内に設置され、フィルムの蛇行や厚みの計測、ガラス基板の位置計測や異常判別、電子部品の異品種混入判別など、幅広い用途に使用されている。このような、加工組立産業の現場ではグローバル化が進み、より競争力を高めるため、品質・生産性の向上が求められている。

同シリーズは、独自のアルゴリズムと演算性能を向上させ、同等機能製品で最高レベルの表示分解能0.1μm、計測周期250μsを実現し、従来では困難だった微小な変化や高速な変化の計測を可能にした。これにより、従来のセンサでは見落としていた小さな変化も検出が可能になったことで、より高品質なものづくりに貢献するとしている。

さらに、計測に至るまでの作業時間を削減するため、装置の稼働前にセンサの結線状態を確認できる「ユーザテストモード」や、異常発生時のデータを保存する「データログ機能」などの機能を新たに搭載した。これにより、計測前の準備や異常時の原因究明と対策にかかる時間を削減し、稼働率の向上を実現するという。

高機能フィルム・電子部品向け位置計測センサ「K1G」シリーズ。(左)センサヘッドと(右)コントローラ