Analog Devices(ADI)は、SHARCプロセッサ「ADSP-214xx」が、Dolby Atmosコンテンツのデコーディングの認証をDolbyより取得したと発表した。

これにより、「ADSP-214xx」でDolbyの最新シネマ向けオーディオサラウンド処理技術をホームシアター市場向けAVレシーバシステムに実装できるようになった。この実装が認証されたことにより、OEMメーカーもまたSHARCプロセッサによってDolby Atmosの実装要件を満たすことが可能になる。

Dolby Atmosは、頭上を含め部屋のどの位置にでも特定の音を定位または移動させて、魅力的な多次元サウンド体験を提供することが可能なため、観客はどこにいてもよりリアルなエンターテインメントを体感することができる。2012年に初めて映画に導入されて以来、多くの主要ハリウッドスタジオや、7名のAcademy Award(アカデミー賞)受賞監督、16名のAcademy Award受賞サウンドミキサーなどに採用されてきた。今後、SHARCプロセッサを採用したコンシューマ向けホームオーディオ製品で、Dolby Atmosにより、リアルなサウンドで映画を楽しめるようになる。

なお、Dolby Atmosデコーディングを実装したSHARCプロセッサは、Dolbyの認証を受けたホームシアターシステムに採用され、まもなく提供が開始される予定。また、ADIのDolby Atmosの実装は、「Melody AVR 5」開発プラットフォーム/SDKでサポートされている。

Dolby Atmosコンテンツのデコーディングの認証を取得したADIのSHARCプロセッサ「ADSP-214xx」の利用イメージ