Analog Devices(ADI)は6月25日、シリアルペリフェラルインタフェース(SPI)通信システム向けに最適化されたデジタルアイソレータデバイスの新ファミリ「ADuM315x」を発表した。

同ファミリは、最高40MHzまでのSPIクロック速度をサポートし、競合するフォトカプラや他のデジタルアイソレータベースのソリューションと比べ、6倍以上の高速化、80%以上の小型化と低コストを実現している。SPIクロック速度の高速化により、データアクイジションシステムにおいて、今まで以上に高いスループットを実現し、より優れた性能と高速のシステム応答時間を可能にする。また、高レベルに機能集積されており、通常用いられている低速度のステータスやコントロール信号とともに、高速のSPI信号も絶縁するためのシンプルなソリューションを単一パッケージで提供する。

用途として、産業用オートメーションや計測機器、さらにモータコントロールに用いられている分散制御システム、プログラマブルロジックコントローラ、およびセンサモニタなど、一連の高データレートのSPI通信アプリケーションが想定されている。

なお、パッケージはいずれも20ピンSSOP。価格は1000個受注時で「ADuM3150A」が3.10ドル。7月よりサンプル出荷を開始する。

SPI通信システム向けに最適化されたデジタルアイソレータデバイスの新ファミリ「ADuM315x」